患者さんの診断や治療方針を考える際、必要に迫られて少しずつ論文を読むようになり、「もっと深く理解できるようになりたい」という思いが強くなっていきました。一方で、実臨床で本当に知りたい情報は、教科書はもちろん、論文にも十分に書かれていないことが少なくありません。そうしたもどかしさが積み重なり、「自分がエビデンスをつくる側に回りたい」という気持ちが日に日に大きくなっていったのです。 そんな折、日本リウマチ学会のホームページで「臨床研究トレーニング合宿」の案内が目に留まり、今の自分に必要な学びが得られる機会かもしれないと感じ、気付いたらその日のうちに申し込みを行っていました。
当日は少し緊張しながら会場(写真)に到着し、オリエンテーション後にチーム分けが行われました。他施設の同世代のリウマチ膠原病内科医とまとまった時間を過ごし、率直に意見交換できたことはとても新鮮でした。合宿では、チームでクリニカルクエッションを策定し、研究計画へ落とし込む課題に取り組みます。ファシリテーターの先生方からは、これまで触れたことのない視点や方法論について多くの示唆をいただき、学びの密度の高さを実感しました。
短期間の合宿でしたが、夜には食事や懇談の機会もあり、同世代の先生方だけでなく、豊富な経験を持つ先生方とも直接お話しすることができました。緊張もありつつ、それ以上に刺激的で、純粋に楽しい時間でした。
最終日には、チームで検討した臨床研究テーマを全体の前で発表し、評価とフィードバックを受けて合宿を終えました。 医師として成長する楽しみは、病院の中だけにあるのではありません。病院の外に出て、知的好奇心を満たしながら学べる場があることを知れたのは、自分にとって大きな転機でした。また、同じ志を持つ同世代の仲間が多くいることを実感し、強いモチベーションにつながりました。
臨床研究トレーニング合宿に限らず、学びと成長の機会は数多くあります。当科では、こうした機会を積極的に提案し、挑戦したい方をチームで支えていきます。
西原 正浩